とまたむ

栄養素とは、生命を維持するのに必要な物質なんだよ。ここでは基本的な栄養素の紹介をします。
※ここでの1日平均摂取量は成人を対象として記載しております。

栄養の基礎知識

六大栄養素

 ◇たんぱく質  ◇糖質(炭水化物)  ◇脂質  ◇ビタミン  ◇ミネラル  ◇食物繊維
たんぱく質を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:60g 女性:50g)
食品(100g当たり)含有量(g)
するめ(いか)69.2
大豆35.3~32.8
牛、豚もも肉28~30
さけ28.5
鶏ささみ27.3
◇たんぱく質

身体を作るのに欠かせない栄養素であり、皮膚、筋肉、臓器、血管、ホルモンの一部や免疫抗体といったものも、全てタンパク質でできています。食品として摂取したたんぱく質は、体内でそのまま利用することは出来ないため、アミノ酸に分解されたあと、20種類のアミノ酸が結合して、ヒトの身体を構成します。たんぱく質の過剰摂取は、糖質や脂質のように身体に貯蔵する仕組みがないため、尿となり排泄されますが、腎臓に負担をかけてしまうため、腎機能障害につながる恐れがあります。逆に摂取が不足すると身体を構成するたんぱく質を分解し、不足分を補うため、体力や免疫力が低下してしまいます。


糖質(炭水化物)を多く含む食品
1日平均摂取量(総エネルギー比の50-70%未満)
食品(100g当たり)含有量(g)
ミルクチョコレート55.4
食パン46.7
焼き芋39
ごはん37.1
マカロニ、スパゲッティ28.4

◇糖質(炭水化物)

身体を動かし、脳を働かせるエネルギー源。また糖質の中のひとつであるブドウ糖は脳にとって唯一のエネルギー源です。お菓子やジュースに含まれる糖類はすぐエネルギーとして使われ、血糖値を上げやすいです。その点ごはんやパンに含まれる糖質はゆっくり消化されるため、安定的に脳に糖分を供給出来ます。過剰に摂取された糖質は体脂肪として蓄えられるため、摂りすぎは肥満を招きます。逆に摂取が不足すると体タンパクからエネルギーをに充ててしまい、筋肉を減少させることにも繋がります。


脂質を多く含む食品
1日平均摂取量(総エネルギー比の20-25%未満)
食品(100g当たり)含有量(g)
クリームチーズ33
フライ20.3
豚ロース肉19.2
ショートケーキ14
アイスクリーム(バニラ)8
◇脂質

身体を動かすエネルギー源であるとともに、生体膜の成分として、皮膚を保護するものとして、ホルモンの材料として 、血圧、体温、筋肉のはたらきをコントロールするものとして等など・・非常に重要な栄養素。しかし過剰摂取は肥満や生活習慣病を招きます。総摂取エネルギー比率が30%を超える食習慣では、糖尿病や高脂血症、動脈硬化が起こりやすくなると言われています。


食物繊維を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:20g 女性:17-18g)
食品(100g当たり)含有量(g)
干しひじき43.3
ふかし芋3.8
干し柿14
ぶなしめじ4.8
にら4.3

◇食物繊維

ヒトの消化酵素では消化できない食品中の成分のことで、腸の働きを刺激して、腸内にたまった有害物質の排出を促したり、コレステロールや糖質の腸内からの吸収を妨げ、コレステロールや血糖の上昇を抑える作用など様々な健康効果があります。ごぼうやカボチャなどの野菜、干し柿やリンゴなどの果物、未精製の穀物類(玄米や全粒パンなど)、おからなどにも多く含まれています。野菜は火を通すとたっぷり食物繊維も一緒に摂れます。食物繊維をしっかり摂ると便秘などを防いだり様々な健康効果がありますが、サプリメントなどで単一の食物繊維を摂りすぎると下痢や鉄やカルシウム、亜鉛などの吸収を妨げる原因にもなってしまいます。


◇ビタミン

微量ではあるが生理作用を円滑に行うために必須な有機化合物の総称

【脂溶性ビタミン】

ビタミンA(レチノール当量)を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:700-750μg 女性:600μg)
食品(100g当たり)含有量(μg)
鶏レバー、豚レバー13000~14000
ほたるいか1900
ぎんだら1100
モロヘイヤ840
卵黄(生)480

ビタミンA
夜間の視力の維持を助け、皮膚や粘膜を強くする、抗ガン作用といった効果があります。過剰摂取は頭痛や嘔吐、妊娠中では胎児の先天異常に繋がりますが、緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草等)に含まれるβカロテンは必要に応じてビタミンAに変換されるので、緑黄色野菜で過剰の心配はありません。βカロテンの場合は油脂と一緒に摂ると吸収率がアップします。


ビタミンDを多く含む食品
1日平均摂取量(5μg)
食品(100g当たり)含有量(μg)
あんこう肝110
しらす干し61
塩サケ23
イワシ缶詰20
まぐろ18

ビタミンD
カルシウムの吸収を促し、丈夫で健康な骨を作る働きをします。紅ザケや塩ザケ、さんまやイワシの丸干しなどの魚類、きのこでは干ししいたけ、きくらげに多く含まれています。過剰摂取は食事で起こることはほとんどありませんが、サプリメントなどで大量に摂取してしまうと高カルシウム血症や腎機能障害を引き起こしてしまいます。逆に不足すると骨軟化症を引き起こし、子どもでは骨の成長障害が起こり、背骨の骨が曲がったり、X脚やO脚の原因となります。


ビタミンKを多く含む食品
1日平均摂取量(男性:75μg 女性:60-65μg)
食品(100g当たり)含有量(μg)
納豆930
しそ690
モロヘイヤ640
トウミョウ320
ほうれん草270

ビタミンK
血液を凝固する働きがあり、止血ビタミンとも呼ばれています。また骨づくりに必要なたんぱく質を活性化させる働きもあり、ビタミンDとともに、丈夫な骨づくりのために重要なビタミンです。納豆に多く含まれており、その他、春菊やほうれん草、大根の葉などの緑色の葉もの、海藻類にも比較的多く含まれます。ビタミンKが不足すると血液凝固に時間がかかってしまいます。腸内細菌によって体合成されるので不足することはまれですが、抗生物質を長期間服用して腸内細菌が減っている人などは欠乏しやすくなってしまいます。


ビタミンEを多く含む食品
1日平均摂取量(男性:8-9mg 女性:8mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
ひまわり油38.7
アーモンド31
たらこ7.1
ウナギのかば焼き4.9
カボチャ4.9

ビタミンE
強い抗酸化を持つビタミンで、細胞の老化を防ぎます。また血行促進作用があるため血行障害から引き起こされる肩こりや頭痛、冷え性などの改善効果が期待されています。 油脂類やアーモンドなどの種実類、たらこやいくらの魚類の卵、またマグロのオイル漬け缶にも多く含まれています。不足すると細胞膜の脂質が酸化されてしまいます。ビタミンEは、抗酸化力をもつビタミンC、B2、βカロテンなどと一緒にとるのがさらに抗酸化力を高める上手な摂り方です。


【水溶性ビタミン(ビタミンC以外はビタミンB群)

ビタミンB1を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:1.3-1.4mg 女性:1.0-1.1g)
食品(100g当たり)含有量(mg)
豚ヒレ肉1.22
豚もも肉1.19
玄米ごはん0.18
そば0.19
絹ごし豆腐0.15

ビタミンB1
糖質がエネルギーに変わるのをサポートするビタミンです。主食がごはんの日本人には欠かせません。また神経の機能を円滑にし、反射神経を正常に保つのにも役立っています。   胚芽入りのごはんやパン、豚肉などに多く含まれています。ビタミンB1は水に溶けやすい性質を持ち、加熱すと一層溶けやすくなりますので、おかずに利用する場合は汁ごと食べられる調理法がおススメです。 不足すると糖質の代謝が上手くいかなくなり、疲労物質が蓄積し、疲れや筋肉痛を引き起こします。また運動によるエネルギー消費量が多い人は、体内でビタミンB1が不足しがちなため、意識的にしっかり摂ることが必要です。


ビタミンB2を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:1.4-1.6mg 女性:1.2mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
豚レバー、牛レバー3~3.6
ウナギのかば焼き0.74
納豆0.56
サバ0.28
牛乳0.15

ビタミンB2
身体に入ってきた栄養素をエネルギーに変わるのを助けます。また皮膚や粘膜の正常な維持に欠かせない栄養素でもあります。レバー、納豆、卵、乳製品、葉菜類、サバやさんま、ウナギなどの魚類にも多く含まれています。調理損失が比較的少なく、牛乳や納豆などはそのまま食べられる食品も多いので、バランスよく食べていれば、安心です。不足は口内炎や皮膚炎、激しいかゆみ、髪のトラブルなどの原因にもなり子どもでは成長障害が起こってしまいます。


ビタミンB6を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:1.4mg 女性:1.2mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
カツオ0.76
とりささみ0.60
さんま0.51
バナナ0.38
さつま芋0.28

ビタミンB6
たんぱく質の分解や再合成に欠かせないビタミンで、皮膚や髪、歯などの健康維持に役立っており、肌荒れの予防にも効果的です。また神経伝達物質の合成にも必要なビタミンです。かつお、まぐろなどの魚類、鶏肉などの肉類に多く含まれています。野菜や果物にも含まれていますが、植物性食品に含まれるビタミンB6は体内での利用率が低いので、動物性食品から摂った方が効率が良いです。ビタミンB6は、冷凍保存や加工食品では目減りしてしまうので、鮮度のよい肉や魚で摂取するようにしましょう。不足すると湿疹などの肌荒れや神経系に異常が起こることもあります。


ビタミンB12を多く含む食品
1日平均摂取量(2.4μg)
食品(100g当たり)含有量(μg)
アサリ52.4
鶏レバー44.4
いわし丸干し24.7
さんま19.3
ほたて水煮18

ビタミンB12
造血作用に関わるビタミンで、葉酸と協力して悪性貧血を防ぎます。また神経を正常に保つ役割も担っています。 カキ、アサリ、しじみなどの貝類、レバーに多く含まれます。ビタミンB12は熱には比較的安定しており、水溶性なのでスープごと食べられる調理法がおススメです。不足すると造血作用が上手く働かず、悪性貧血になり、下肢のしびれや運動失調などの神経障害を起こします。


ナイアシンを多く含む食品
1日平均摂取量(男性:14-15mg 女性:11-12mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
たらこ49.5
カツオ19
きはだまぐろ17.5
落花生17
むろあじ15.2

ナイアシン
エネルギー代謝に不可欠であり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解するときの補酵素としても必要なため、飲酒量が多い人ほど必要なビタミンです。カツオなどの魚類、肉類、たらこなどに多く含まれています。熱に強いので偏りなく食事をしていれば、不足する心配はありません。逆に摂りすぎは嘔吐や下痢などの消化管の病気、肝機能障害などを引き起こします。


パントテン酸を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:6mg 女性:5mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
鶏レバー10.1
卵黄4.33
納豆3.6
鶏ささみ3.08
そば粉2.6

パントテン酸
ビタミンB群の一種でエネルギー代謝を大きくサポートしてくれるビタミンです。ストレスへの抵抗力をつける働きや、風邪をひきにくくするといった免疫抗体の合成にも関与しています。パントテン酸は肉、魚、卵、納豆などあらゆる食品に含まれていますが、加工過程で分解されやすいので、加工が少ない食品を利用した方が、効率よく摂取できます。また水にも溶けやすく熱で分解されやすいので、シンプルな調理法がおススメです。


葉酸を多く含む食品
1日平均摂取量(240μg)
食品(100g当たり)含有量(μg)
ひよこまめ(乾燥)350
枝豆(廃棄量含む)310
きなこ270
モロヘイヤ250
芽キャベツ240

葉酸
ビタミンB12とともに造血に関係が深いビタミンです。また胎児の正常な発育に不可欠なビタミンでもあります。葉酸はレバーのほか、その名の通りほうれん草やモロヘイヤ、ブロッコリーなど緑色野菜に多くふくまれており、光に弱いため新鮮な野菜などは購入後すぐに冷蔵庫で保存し、早めに食べるようにします。また葉酸は水溶性であるため、調理した汁・スープをそのままいただける調理が最適です。


ビオチンを多く含む食品
1日平均摂取量(45μg)
食品(100g当たり)含有量(μg)
25.0
さけ7.4
トマト4.0
ほうれん草6.9
ヨーグルト3.5

ビオチン
ビオチンは皮膚炎予防因子として発見されたのがその始まりで、古くから皮膚病の治療に効果があるといわれてきました。 健康な皮膚や髪を保つ働きをします。ビオチンは様々な食品に広く含まれています。(卵、レバー、魚、肉、豆類、野菜など)加熱などによる調理損失もないため、バランスのよい普通の食事をしていれば不足の心配はありませんが、極端な偏食者には皮膚炎や脱毛、食欲不振が見られることがあります。


ビタミンCを多く含む食品
1日平均摂取量(100mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
赤ピーマン170
ブロッコリー120
70
キウイフルーツ69
じゃがいも35

ビタミンC
免疫力を強化する働きや抗酸化作用があり体内の毒素を排除してくれるビタミン。コラーゲンの生成にも必要なビタミンで皮膚や血管の老化を防いだり、がんやストレスもブロックします。果実や野菜、イモ類、緑茶などに多く含まれています。ビタミンCは水に溶けやすく、熱にも弱いため、そのまま食べたり、手早く調理することがビタミンC摂取には大切です。また購入後、時間がたつと栄養分もおいしさも目減りしてしまうので、新鮮なうちに使い切りましょう。ビタミンCが不足すると、疲労感を感じたり、毛細血管がもろくなって歯茎や皮下から出血するといった壊血病が起こります。

◇ミネラル

生体にとって欠かせない元素のことを指す。12種。人体では合成出来ないため、食物より摂る必要がある。

亜鉛を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:9mg 女性:7mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
牡蠣13.2
牛肉1~6.6
たらばがに水煮缶詰6.3
純ココア7
高野豆腐5.2

亜鉛
細胞の形成や新陳代謝を促したり、免疫反応などに関わる重要なミネラルです。カキやうなぎ、牛肉、レバーなどに多く含まれています。普通の食事なら不足の心配はありませんが、偏食や加工食品に頼りすぎていると亜鉛不足に陥ります。味が感じにくくなる味覚異常やうつ状態、男性では性機能が低下したりします。またアルコールの摂りすぎも亜鉛の排出量を増加させるので、注意が必要です。


カリウムを多く含む食品
1日平均摂取量(男性:2000mg 女性:1600mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
干しひじき4400
切干大根3200
バナナ360
アボカド720
納豆660

カリウム
あらゆる細胞の正常な活動をバックアップするミネラルです。ナトリウムとともに高血圧の進行を抑える働きがあります。バナナ、リンゴ、アボカド、ほうれん草、里芋、干しひじきなどあらゆる食品に含まれていますが、カリウムは「煮る」調理法で30%ほど損失してしまうため、そのまま食べたり、煮てもスープなど、煮汁ごと食べられる料理がおススメです。


カルシウムを多く含む食品
1日平均摂取量(男性:600-650mg 女性:600g)
食品(100g当たり)含有量(mg)
煮干し2200
牛乳110
プロセスチーズ630
モロヘイヤ260
厚揚げ240

カルシウム
日本人の食生活では不足しやすいミネラルのため、意識的に多く摂取することが必要です。丈夫な骨や歯を作り、筋肉と神経の働きをバックアップ、イライラを抑える働きもあります。カルシウムは牛乳などの乳製品、干しエビや煮干し、水菜、ヒジキなどに多く含まれています。食品によって吸収率に大きな差があり、一番吸収率が高いのは乳製品です。牛乳であれば一回の摂取量も多く、毎日200mlほど摂るとカルシウムの良い供給源となってくれます。


クロム
糖質や脂質の代謝に欠かせないミネラルです。インスリンの働きを助け、血糖値を下げる作用もあります。魚介類、肉類、海藻類に多く含まれます。クロムの必要量は極めて微量であるため、通常の食事で不足することはありません。


セレン
過酸化物質を分解する酵素の成分であり、身体のサビつきを防ぐミネラルです。ビタミン同様に老化防止やがんを抑制する働きが注目されています。まぐろ、かつお、いか、ホタテなどの魚介類に多く含まれています。通常の食事では過剰や不足を起こすことはありませんが、セレンは毒性が比較的強いため錠剤などで過剰に摂ると中毒を起こします。


鉄を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:7.5mg 女性:10.5mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
干しひじき55
アサリ缶詰水煮37.8
豚レバー13
切干大根9.7
がんもどき3.6


酸素を身体の隅々まで供給し、貧血を予防してくれるミネラルで、エネルギー代謝においても重要な働きをします。鉄はレバー、牛肉の赤身、カツオ、あさり、納豆、ひじきなどに多く含まれています。レバーやカツオなどの動物性食品の方が鉄の吸収率がよいです。ほうれん草やひじきなど植物性食品から摂取する場合は、ビタミンCや動物性たんぱく質と一緒に摂取すると 鉄吸収を高めてくれます。鉄分の不足は疲れやすい、頭痛、動悸、食欲不振などの症状がありますが、現れない場合もあります。女性は特に不足しやすいので、意識的に摂取しましょう。


銅を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:0.8mg 女性:0.7mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
牛レバー5.3
純ココア3.8
ほたるいか(ゆで)2.97
カシューナッツ1.89
いりごま1.68


赤血球のヘモグロビンを作るために重要なミネラルで、鉄の吸収をよくしたり、貧血予防にもなります。レバー、牛肉の赤身、あさり、納豆、ひじきなどに多く含まれています。不足すると貧血や白血球が減少したり、といった症状が現れ、子どもの場合では成長障害を起こすことがあります。


食塩を多く含む食品
1日平均摂取量(男性:10g未満 女性:8g未満)
食品(100g当たり)含有量(g)
梅干し22
即席中華めん6.9
辛子明太子5.6
イカの塩辛6.9
淡色辛みそ12.5

ナトリウム
細胞内外のミネラルバランスを保つために不可欠なミネラルです。ナトリウムは食塩のかたちで体内に摂取されることがほとんどで、過剰摂取は細胞内外のミネラルバランスが崩れ、むくみが生じます。また高血圧や胃がんの原因にもなります。逆に不足ですが、日本人は食事から塩分を必要以上に摂っているため、心配はありません。加工食品には保存性を高める目的で食塩が多く利用されています。加工食品に頼りすぎないことが減塩対策には重要です。また酢やレモン汁の酸味、唐辛子やカレー粉、ブラックペッパーなどの香辛料、しょうがやしそなど香りのある薬味を利用して塩や醤油が少なくても美味しく食べられる工夫をすることで、自然と塩分が少なくても美味しく食べることが出来るようになります。


マグネシウムを多く含む食品
1日平均摂取量(男性:340-370㎎ 女性:270-290㎎)
食品(100g当たり)含有量(mg)
乾燥わかめ1100
純ココア440
大豆220
いり落花生200
玄米ご飯49

マグネシウム
骨の成分として重要なほか、神経の興奮を抑えたり、体温や血圧を調整するなど体内のあらゆる代謝をサポートするミネラルです。みそ、油揚げ、納豆などの大豆製品、アサリやハマグリの貝類、青のりやわかめの海藻類、アーモンドなどの種実類にも多く含まれています。マグネシウムは加工していない食品に多く含まれているので、未精製の穀物(玄米など)や種実を積極的に摂るようにしましょう。マグネシウムが慢性的に不足すると不整脈などを引き起こします。


マンガンを多く含む食品
1日平均摂取量(男性:4.0mg 女性:3.5mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
煎茶55
紅茶21
米(玄米)2.05
高野豆腐4.5
くるみ3.44

マンガン
骨の発育に重要なミネラルであり、代謝や抗酸化作用に重要な酵素の成分としても欠かせません。植物性の食品に多く含まれており 、全粒穀類、豆類、ナッツ、茶葉に多く含まれています。



ヨウ素
成長や代謝を促す甲状腺ホルモンの成分として欠かせないミネラル。こんぶやわかめなどの海藻類、魚介類に多く含まれています。海産物をよく食べる日本人には不足することはまれなミネラルです。


リンを多く含む食品
1日平均摂取量(男性:1050mg 女性:900mg)
食品(100g当たり)含有量(mg)
しらす干し860
プロセスチーズ730
ヨーグルト100
高野豆腐880
大豆460~580

リン
カルシウムと結合して骨や歯を形成したり、エネルギーの貯蔵など細胞の生命活動に欠かせないミネラルです。リンは広く食品に含まれており、リンとカルシウムのバランスは1:1が理想とされています。特に加工食品をよく摂る人にはリンの過剰摂取に気をつける必要がありますし、摂取比を保つために積極的にカルシウムの多い食品をとることが大切です。

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